「終活には一体いくらかかるのか?」という疑問は、多くの方が抱く不安の一つです。 近年の調査では、終活の内容が「死後の準備」から「人生後半をより良く生きるための投資」へと変化しており、それに伴い平均費用も上昇傾向にあります。
今回は、最新のニュース記事や調査データをもとに、終活費用のリアルな実態を解説します。
1. 終活にかかった費用は平均「約503万円」
最新の意識調査によると、終活実施者がこれまでにかけた費用の平均は500万円を超えています。
終活にかかった費用は平均約503万円。前回調査(約450万円)に比べて増加。 終活内容別で平均金額が最も高いのは「投資信託、株式投資など資産運用をはじめる」。次いで「終のすみかとして、自宅をリフォーム」、「不動産の整理・処分」。 (出典:PR TIMES / 株式会社ハルメクホールディングス 2025年5月21日発表)
かつての終活は、葬儀やお墓の準備が中心でしたが、現在は「住まいの再設計」や「資産運用」など、生きている間の生活を整えるための支出が増えているのが特徴です。
2. 「手放す終活」へのシフト:墓じまい・年賀状じまい
一方で、物や習慣をスリムにする「手放す終活」もトレンドとなっています。特にお墓に関する意識の変化は顕著です。
- 「墓じまい」が「お墓の準備」を逆転 同調査(ハルメク 2025年5月)では、「お墓の整理・墓じまい」に取り組む人の割合が「お墓の準備」を上回りました。
- 背景にあるのは「跡継ぎ問題」 別の調査では、墓じまいを考える理由の1位は「跡継ぎがいない(39.7%)」となっており、家族に負担をかけたくないという思いが反映されています。 (参考:終活協議会 2025年8月11日発表「終活ガイド資格者への意識調査」)
3. 「身元保証サービス」の費用相場
おひとりさまや身寄りがない方にとって欠かせない「身元保証サービス」についても、具体的な費用感が見えてきています。
- 利用開始時の初期費用:約100万円〜200万円 総務省や国民生活センターの調査によると、身元保証サービスの利用開始時に必要な額は平均約147万円(100万〜200万円未満が全体の約54%)となっています。 (引用:総務省「身元保証等高齢者サポート事業における消費者保護の推進に関する調査」 / 国民生活センター 2019年5月30日)
これには「身元保証」そのものの費用のほか、万が一の際の「死後事務」や「葬儀の預託金」などが含まれるため、まとまった資金が必要になるケースが多いのが実情です。死後事務や葬儀費用の預託金を預からない当センターの場合は、「身元保証」を含めて初期費用は33万円です(事後事務や葬儀の費用は、ご自身でご準備していただくスタイルです)。
4. 葬儀費用は「事前の見積もり」が納得のカギ
終活の総仕上げとなる葬儀費用についても、最新の調査結果が出ています。
葬儀費用の最終的な支払い額は当初の見積もり額から平均で19.5万円高く、3人に1人が費用増を経験している実態が明らかになりました。 (出典:鎌倉新書 2025年10月14日発表「第1回 葬儀費用の実態と納得度調査」)
支払い額が増える要因としては、参列者数の変動や料理・返礼品の追加が挙げられますが、7割以上が「納得している」と回答しています。納得感を高めるためには、生前に複数の社から見積もりを取り、サービス内容を確認しておくことが重要です。
まとめ:終活は「幸福度」を高める活動
調査結果の興味深い点は、「終活を始めている層は、幸福度や生活満足度が高い」(ハルメク 2025年調査)という事実です。
費用がかかる面もありますが、身の回りを整理し、将来の不安(身元保証や死後の手続き)を解消することは、今をより良く生きるための力になります。まずは、身近な「年賀状じまい」や「デジタル遺品の整理」など、0円からできることから始めてみてはいかがでしょうか。

